衣服や手回り品などを暫時入れておくための蓋(ふた)のない浅い箱。ほぼ縦6、70センチメートル、横4、50センチメートルで漆塗り、桑・桐(きり)製などのほか、竹を編んだものなど種々ある。乱れ箱は平安時代の打乱箱(うちみだりばこ)と中世の広蓋(ひろぶた)とが一つになったものである。打乱箱は縦・横が30センチメートル前後、深さ3センチメートルほどの蓋のない箱で、女性が寝るときにかもじなどを入れたり、髪を梳(す)くときに使ったり、手巾(てのごい)を入れたりするのに用いられた。広蓋は衣服などの引出物をのせる蓋のない箱で、元来は櫃(ひつ)や長持の蓋を用いたが、のちには専用につくられるようになった。これが明治以後、脱ぎ捨てた衣服などを入れるのに旅館などで使われるようになり、乱れ箱とよぶようになった。
[小泉和子]
〘 名詞 〙 ( 牽牛と織女の別れを悲しむ涙雨の意 ) 陰暦七月七日に降る雨。せいるいう。《 季語・秋 》[初出の実例]「歳時雑記曰、〈略〉七日雨、則曰二洒涙雨一」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)七...