乳の岡古墳
ちのおかこふん
三国ヶ岡台地の南端部、石津川に向かって突出する下位段丘面にある。百舌鳥古墳群のなかでは最も海岸線に近い。北北東主軸の前方後円墳であるが、現存するのは後円部のみで周濠も残らない。古絵図や周辺地域の調査によって前方後円墳としての規模は全長一五五メートル、後円部径九四メートル、高さ一四メートルであったことが知られている。昭和四七年(一九七二)発掘調査が行われた。その結果、墳頂部で石棺の一部が検出された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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