デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「乳井貢」の解説 乳井貢 にゅうい-みつぎ 1712-1792 江戸時代中期の武士。正徳(しょうとく)2年生まれ。陸奥(むつ)弘前(ひろさき)藩(青森県)藩士。宝暦3年勘定奉行となり,貸借証文の破棄,貯米の実行など財政再建につとめる。和算,儒学,農学など諸学に通じた。寛政4年4月6日死去。81歳。本姓は鈴木。名は建福,建富。通称ははじめ市郎左衛門。著作に「志学幼弁」「初学算法」など。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の乳井貢の言及 【弘前藩】より …信政以後,弘前藩では宝暦,寛政,天保の3改革を実施して藩財政の立直しと,支配機構の強化を図った。宝暦改革では乳井貢(にゆういみつぎ)が登用され,標付の発行や殖産など経済政策に目ざましいものがあったが,乳井の失脚にともなって失敗。寛政改革では,藩士を土着させるなど全国的にも珍しい政策が実施された。… ※「乳井貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by