乳母日傘(読み)オンバヒガサ

デジタル大辞泉 「乳母日傘」の意味・読み・例文・類語

おんば‐ひがさ【乳母日傘】

幼児に、乳母をつけたり、強い日に当たらぬように傘を差しかけたりすること。子供が大事に育てられることにいう。
[補説]この句の場合、「乳母」を「うば」と読むのは誤り。
[類語]過保護温室育ち

おんば‐ひからかさ【乳母日傘】

おんばひがさ」に同じ。
「―にてひととなり」〈洒・通言総籬

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四字熟語を知る辞典 「乳母日傘」の解説

乳母日傘

子供が裕福な環境で大事に育てられること。

[使用例] 己なんかお前、乳媼日傘で育ったお坊さんだが財産かねのある時分から楽は出来なかった[内田魯庵*老車夫|1898]

[使用例] あなたと同じように、私は乳母日傘で育て上げられた良家の子である[永井荷風冷笑|1909~10

[解説] もともとは幼児期に乳母をつけ、外出の際には日傘をさしかけるという意味。「おんば」は「おうば」の変化した語。「おんばひからかさ」ともいいます。

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ことわざを知る辞典 「乳母日傘」の解説

乳母日傘

幼児に乳母をつけ、外出には日がさをさしかけて大事に育てること。子供が裕福な家で大切に育てられること。

[使用例] あなたと同じように、私は乳母日傘で育て上げられた良家の子である[永井荷風*冷笑|1909~10]

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