乾腐病(読み)かんぷびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「乾腐病」の意味・わかりやすい解説

乾腐病
かんぷびょう

ジャガイモサツマイモタマネギラッキョウおよびスイセンクロッカスなど球根類の病気。いずれも塊茎、塊根、鱗茎(りんけい)が水分を失って乾燥し、もろくなって腐る。またときにはミイラ状に乾固する。細菌によっておこる軟腐(なんぷ)病のようにどろどろになって腐ることはない。病気にかかった塊茎や塊根からは翌年、芽は出ない。また出ても正常な生育はしない。病原菌はおもにフザリウム・オキシスポルムFusarium oxysporumとよばれる糸状菌(カビ)で、形態的にはそれぞれ区別できないが、寄生性が異なっており、スイセンを侵す菌はジャガイモなどほかの作物を侵さない。

[梶原敏宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む