日本歴史地名大系 「亀の川」の解説 亀の川かめのかわ 和歌山県:海南市亀の川長峰(ながみね)山脈の海老谷(えびたに)に源を発して北流、途中西に向きを変えて阪井(さかい)・小野田(おのだ)・且来(あつそ)を経て和歌山市に入り和歌浦湾の名草(なくさ)浜に注ぐ延長一四キロの小河川。「続風土記」には新(しん)川とも記され、かつて河口が北の和歌山市布引(ぬのびき)・紀三井寺(きみいでら)へ曲流していたのを、宝永七年(一七一〇)井沢弥惣兵衛が付替えたため新川と名付けたと述べている。流路の一部は貴志(きし)川流域と海南を結ぶ交通路に沿う。東の紀伊高原に発する貴志川の谷はそのまま西へ延びて黒江(くろえ)湾まで続くが、現在の流路は市内野上中(のかみなか)で北に向きを変えて紀ノ川に注ぐ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by