亀寿山城跡(読み)かめじゆさんじようあと

日本歴史地名大系 「亀寿山城跡」の解説

亀寿山城跡
かめじゆさんじようあと

[現在地名]新市町新市

亀寿山(亀地山・亀治山・亀一山とも記し、「かめじ」ともよぶ)にあり、小野宮おのみや城ともいう。中世備後で大勢力を有した宮氏の本城。「福山志料」によると、元弘年中(一三三一―三四)宮下野守兼信が居城したのを始まりとする。兼信は宮左馬頭正信(太郎左衛門)の子で、有地右衛門家文書の系図(「閥閲録」所収)は正信について「下野判官 従五位下 此代迄公家ニ候処、応長元年賜備後国守護職、下向彼国号宮殿、弓馬達人也、元弘弐年死、六拾六歳」、兼信について「従此代武家改之也、亀地山之城主也、尊氏公之時賜安堵之御判兼信・氏信、元弘より永和ニ至リ父子数年関東帝都五畿西国所々合戦軍功抽群」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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