陰徳太平記(読み)いんとくたいへいき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陰徳太平記
いんとくたいへいき

戦記。 81巻。毛利一族の岩国吉川家の家臣香川正矩,堯真共編。寛文年間 (1661~73) に成立したものを正矩の次男宣阿が補訂して元禄年間 (88~1704) に完成。正徳2 (12) 年刊。『太平記』にならい戦国時代から江戸時代初期にかけて,中国地方を舞台とした毛利氏の活躍を描いた読み物。

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百科事典マイペディアの解説

陰徳太平記【いんとくたいへいき】

戦国期・織豊期の西日本を舞台とする軍記。81巻。周防岩国吉川(きっかわ)家家臣の香川正矩(まさのり)の遺稿を次男景継(尭真)が集成し,1712年に刊行された。毛利氏の西日本制覇を軸に大内氏尼子(あまこ)氏大友氏など中国・四国・九州の諸氏の興亡や織豊政権による統一過程が描かれる。《通俗日本全史》所収。

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世界大百科事典 第2版の解説

いんとくたいへいき【陰徳太平記】

戦国・織豊期の西日本を舞台とする軍記。岩国吉川(きつかわ)家の老臣香川正矩の遺稿を次男景継(尭真,宣阿)が集成し,1712年(正徳2)に刊行。81巻。大内氏を頼った足利義稙に筆を起こし豊臣秀吉の死による朝鮮の役の終焉まで,毛利氏の中国制覇を軸に,大内,尼子,大友など中国,四国,九州の諸氏の興亡,織豊政権による統一を描く。陰徳とは争乱を生きぬいた毛利家の徳をたたえたもの。【加藤 益幹】

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