二君(読み)ニクン

デジタル大辞泉 「二君」の意味・読み・例文・類語

に‐くん【二君】

二人君主。じくん。「忠臣二君に仕えず」

じ‐くん【二君】

二人の君主。にくん。
「サレバ忠臣―ニツカエズ」〈天草本平家・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「二君」の意味・読み・例文・類語

じ‐くん【二君】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じ」は「二」の漢音 ) 二人の主人。また、二人の君主。にくん。
    1. [初出の実例]「忠臣は二君に仕へず」(出典:平松家本平家(13C前)九)
    2. 「追従武士の祿を取本蔵殿と、二君(ジクン)に仕へぬ由良助が大事の子に、釣合ぬ女房は持されぬと」(出典浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九)
    3. [その他の文献]〔礼記‐坊記〕

に‐くん【二君】

  1. 〘 名詞 〙 ふたりの君主。じくん。

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