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二均差 ニキンサ

デジタル大辞泉の解説

にきん‐さ【二均差】

月の黄経に現れる周期的な摂動の一。振幅0.66度、周期は半朔望月(14.7653日)。太陽引力のため、角速度が加速されたり減速されたりすることによる。

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世界大百科事典 第2版の解説

にきんさ【二均差 variation】

月の黄経に現れる太陽による周期摂動の主要項の一つ。太陽の引力のためその角速度が加速されたり減速されたりすることによる。二均差は出差に次いで大きい摂動項である。振幅は0.66度で月の視直径の1.3倍にも達する。周期は半朔望月(満月から満月までの29.5日の半分)で,満月と新月のとき0となるので,日・月食の起こる時刻には影響しない。距離にも二均差と同じ周期成分があり,その振幅は3000kmである。二均差はアラビアの天文学者アブー・アルワファーによって発見された。

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大辞林 第三版の解説

にきんさ【二均差】

月の黄経運動の不等(遅速)の一種。振幅0.66度、周期は半朔望月(14.7653日)。ティコ=ブラーエが発見。変差。

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世界大百科事典内の二均差の言及

【月運動論】より

…こうして,複雑な運動を高い精度で解明する月運動論の内容はきわめて膨大なもので,代表的なE.W.ブラウンの月運動論では,月の黄経,黄緯,視差を表す三角級数は全体で1600余の周期項からなっている。その半数以上が黄経に使われているが,その中でもっとも主要な5個の周期項は中心差,出差,二均差,年差,月角差と呼ばれている。中心差は古代より知られ,出差は前150年ころにヒッパルコスが発見したと伝えられる。…

※「二均差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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