二子通(読み)ふたごどおり

日本歴史地名大系 「二子通」の解説

二子通
ふたごどおり

盛岡藩三三通の一つで、笹間ささま通とも称した(天和二年「惣御代官所中高村付」など)。設置年代などについては万丁目まんちようめ通に同じ。前掲高村付では二子・成田なりた飯豊いいとよ(現北上市)滑田なめしだ新平につぺい(現和賀郡江釣子村)、笹間・栃内とちない横志田よこしだ尻平川しりたいらがわ轟木とどろき太田おおた西十二丁目にしじゆうにちようめ外台とだいの一三村で構成され、太田以下三村が稗貫ひえぬき郡、ほかは和賀郡に属した。蔵入高五千八九石余、七ヵ年平均の免は三ツ六分八厘七毛、米納一千八七六石余、うち大豆一〇一駄。惣高のうち二七石余は諸役御免(ただし物成は上納)。南部盛岡藩領内絵図(郷土史叢)では東は北上川、西は奥羽山脈を限り、南は後藤ごとう堰を境に黒沢尻くろさわじり通、北はほぼ豊沢とよさわ川を境に万丁目通に接する。「邦内郷村志」では二子・飯豊成田村崎野むらさきの(現北上市)、栃内・笹間・横志田・尻平川・轟木・太田・十二丁目(西十二丁目)・外台の一二村が所属し、蔵分高九千二九一石余・給分高四千九七六石余、民戸一千三三一(安永九年改)、馬一千五八二(寛政九年改)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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