二更(読み)ニコウ

デジタル大辞泉 「二更」の意味・読み・例文・類語

に‐こう〔‐カウ〕【二更】

五更の第二。およそ現在の午後9時または午後10時から2時間をいう。の刻。乙夜いつや

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二更」の意味・読み・例文・類語

に‐こう‥カウ【二更】

  1. 〘 名詞 〙 昔の時間の単位で、五更の一つ一夜を五等分した第二の時刻。現在のおよそ午後九時から一一時頃。また、午後一〇時から午前零時頃に当たるともいう。
    1. [初出の実例]「二更待月事何如、不金輪度碧虚」(出典菅家文草(900頃)一・八月十五夕、待月)
    2. 「かくて其の夜も二更の頃、彌右衛門は暇を告げ」(出典:人情本・花筐(1841)三)
    3. [その他の文献]〔宋史‐律暦志〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「二更」の読み・字形・画数・意味

【二更】にこう(かう)

夜九時から十一時まで。唐・王維〔秋夜独坐〕詩 獨坐、雙鬢(さうびん)を悲しむ 堂、二ならんと欲す

字通「二」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android