二本鎖RNA(読み)ニホンサアールエヌエー

デジタル大辞泉 「二本鎖RNA」の意味・読み・例文・類語

にほんさ‐アールエヌエー【二本鎖RNA】

二重らせん構造をとる特殊なRNA。2本の相補的な塩基配列をもつRNA鎖が互いに逆向きに結合したもの。RNAウイルスに特有の構造で、宿主の細胞内で複製する過程でみられる。また、一部のRNAウイルスではゲノムとして存在する(二本鎖RNAウイルス)。二重鎖RNA。→一本鎖RNA

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「二本鎖RNA」の解説

二本鎖RNA
ニホンサアールエヌエー
double-stranded RNA

二重らせん構造をとったRNA.RNAウイルスの一部(レオウイルス,カイコ細胞質多角体病ウイルス,イネい縮ウイルスなど)は,遺伝情報を二本鎖RNAの形で有する.リボソームRNAも部分的に二重らせん構造をとって,60~50 Sや40~30 Sサブユニットの安定化に寄与している(Sはスベドベリ単位).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android