二百五十戒(読み)にひゃくごじっかい

精選版 日本国語大辞典 「二百五十戒」の意味・読み・例文・類語

にひゃくごじっ‐かい【二百五十戒】

  1. 〘 名詞 〙 仏語比丘が受持すべき戒法で、具足戒のこと。四波羅夷(はらい)・十三僧残・二不定・三十捨堕・九十単堕・四波羅提提舎尼(はらだいだいしゃに)・百衆学(しゅがく)・七滅諍の二五〇の戒をいう。
    1. [初出の実例]「比丘は二百五十戒を受持し、比丘尼は五百戒を受持するなり」(出典:往生大要抄(1212頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二百五十戒」の意味・わかりやすい解説

二百五十戒
にひゃくごじっかい

男性の出家修行者 (比丘) が常に守るべき 250条の戒律。これは『四分律』に基づいて数えたものである。女性の出家修行者 (比丘尼) の場合は 348条ある。 (→五百戒 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android