二股膏薬(読み)フタマタゴウヤク

デジタル大辞泉 「二股膏薬」の意味・読み・例文・類語

ふたまた‐ごうやく〔‐ガウヤク〕【二股×膏薬】

内股うちまたにはった膏薬のように、どちら側にもつくこと。定見・節操のないこと。また、その人。内股膏薬

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精選版 日本国語大辞典 「二股膏薬」の意味・読み・例文・類語

ふたまた‐ごうやく‥ガウヤク【二股膏薬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふたまたこうやく」とも ) 内股にはった膏薬のように、あちらにつきこちらにつきして態度が一定しないこと。定見・節操のないこと。また、そのような人。うちまたごうやく。ふたまた。
    1. [初出の実例]「『親の方ゑか、娘の方ゑか』〈略〉『其御事にて御座候。我らはどち共なしにむ子入を仕たる』と申た。ふたまたかうやくとはこの事か」(出典:咄本・山岸文庫本昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

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四字熟語を知る辞典 「二股膏薬」の解説

二股膏薬

内股にはった膏薬のように、あちらにつきこちらにつきして態度が一定しないこと。定見・節操のないこと。また、そのような人。

[使用例] こんなぐらぐらしたふた股膏薬じみた男の出入は禁止する![岩野泡鳴毒薬を飲む女|1914]

[使用例] あんたは二股膏薬だ。あんたは商工会議所に出入りしたりして、経営者どもととりひきしている[高橋和巳*我が心は石にあらず|1964~66]

[解説] 「ふたまたこうやく」ともいいます。

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