二葉柿科(読み)ふたばがきか

精選版 日本国語大辞典 「二葉柿科」の意味・読み・例文・類語

ふたばがき‐か ‥クヮ【二葉柿科】

〘名〙 双子葉植物の科名。旧世界の熱帯に一五属五八〇余種が生育し、低地熱帯降雨林を形成する。常緑高木。葉は全縁で革質、互生し托葉がある。花は頂生、または腋生し円錐花序、まれに集散花序両性放射相称、五数性。通常、若いがく、花弁子房に毛がある。がくは五個。しばしば基部は子房に合生する。五枚の花弁は回旋し、時に基部で合生する。雄しべは五、一〇、または一五、時に多数。子房は上位、まれに半下位。三室で各室に二個の胚珠がある。果実には通常一個の種子があり堅果となり、大きな翼状のがく片がある。ラワン材はこの科のラワン属植物から得られる。また、ダマールと呼ばれる樹脂もこの科の植物から取られ、ニスラッカーの原料とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android