化学辞典 第2版 「二酸化炭素排出規制」の解説
二酸化炭素排出規制
ニサンカタンソハイシュツキセイ
carbon dioxide load control
大気中の二酸化炭素CO2濃度は,産業革命以前は280 ppm 程度で安定していたと推定されるが,産業革命以後の石油・石炭などの化石燃料の大量消費に伴い,現在370 ppm 程度に達し,さらに増加傾向にある.この大気中の二酸化炭素をはじめとした,メタンやフロンなどの温室効果ガスの増加が,近年の地球温暖化の主要因であると考えられている.こうしたことから,1997年,京都で開催された第3回国連気候変動枠組条約締約国会議では,2008~2012年までに温室効果ガス6種類(二酸化炭素,メタン,一酸化二窒素,ハイドルフルオロカーボン(HFC),パーフルオロカーボン(PFC),六フッ化硫黄)の排出量を,先進国全体で1990年レベルから平均で5.2% を削減する法的拘束力のある数値目標(日本6%,アメリカ7%,ヨーロッパ8%)を課している(京都議定書).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報