二面村(読み)ふたおもてむら

日本歴史地名大系 「二面村」の解説

二面村
ふたおもてむら

[現在地名]芦原町二面・温泉おんせん

加越台地の南麓に位置し、船津ふなつ村の東にある。正保の越前国絵図によれば、金津かなづ宿(現金津町)三国みくに(現三国町)を結ぶ交通路に沿って開けた村。村名について「越前国名勝志」は「二俣皇子の御名代ナリ」と記す。また「足羽社記略」も二俣の訛とし、二俣皇子にちなむとする。天正一二年(一五八四)八月三日付前田家所蔵文書に「坪江郷二面村」とみえる。また同一三年の多賀源介への堀秀政知行安堵状(多賀家文書)に記される「二向村」(八一一・三三六石)も当村と思われる。


二面村
ふたおもてむら

[現在地名]池田町二面

室生むろう村の南、東に内海うちのみ湾に面する石場いしばうしうらの小集落を形成、飯神いがみ山に源を発するきそい川が西流して池田湾に注ぐ。近世池田郷の枝村。村高は慶長一〇年(一六〇五)検地時は七三石余(小豆島全図)、延宝七年(一六七九)の検地では一一〇石余・反別一二町九反余(「延宝検地帳」池田町役場蔵)。宝暦明細帳によれば高一二五石余・反別一七町余(田四町余・畑一二町余)、家数九三・人数四七一、牛三九、塩浜一町余・塩浜役一四八俵、船数一四(九〇―八石積)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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