于闐国懸記(読み)うてんこくけんき(英語表記)Yu-tian-guo-xuan-ji; Yü-t`ien-kuo-hsüan-chi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「于闐国懸記」の意味・わかりやすい解説

于闐国懸記
うてんこくけんき
Yu-tian-guo-xuan-ji; Yü-t`ien-kuo-hsüan-chi

ホータン (于闐) のビジャヤ (尉遅〈うっち〉) 王家の歴史と,同地における仏教興亡を記述した書。『于闐国記』とも略称される。チベット文。原名は"Li yul lurṅbstan pa"。著者は不明。東トルキスタン (新疆) の古代史の貴重な史料。唐の法成による漢訳があり,『釈迦牟尼如来像法滅尽之記』と題される。久しく伝わらなかったが,20世紀になって敦煌写本のなかから発見された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android