五か年計画(読み)ごかねんけいかく

旺文社世界史事典 三訂版 「五か年計画」の解説

五か年計画
ごかねんけいかく

ソ連国民経済発展五か年計画の略称。1928年に始まった,経済・文化の発展に関する5か年単位の建設計画
ソ連ではネップ(新経済政策)による経済復興ののち,一国社会主義論が勝利して社会主義的工業化が強力に進められ,五か年計画が継続的に実施された。
【第1次】1928〜32 ソ連が農業国から工業国に変わり,農業のコルホーズ化が進展
【第2次】1933〜37 重工業と消費物資生産をともに進め,ネップのなごりの資本主義的傾向を一掃,農業の集団化は99%に達した。
【第3次】1938〜42 軍需工業分散に重点が置かれたが,第二次世界大戦の勃発によって中断され,戦時体制に転換した。
【第4次】1946〜50 戦災からの復興を目標とした。
 ついで第5次〜第11次と続き,第12次(1986〜90)計画においては各部門のペレストロイカ推進があげられた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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