五味堀村
ごみぼりむら
[現在地名]森吉町五味堀
北流する阿仁川に西流する小又川が交わる辺りに位置する。「梅津政景日記」慶長一九年(一六一四)八月一五日条に「こみ堀」とみえる。集落南東部の大久保山(三五三メートル)山頂部に、天館、あるいは尼館と称する中世の館跡が現存。館は自然の要害を利用した山城で、軍事的条件に富む。
正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に三一四石とあり、寛政六年(一七九四)の六郡惣高村附帳では当高二五一石余(うち蔵分二二七、給分二四)で、枝郷は大代・柏木代・細越・蒔淵・境田・相内沢・高畑の七ヵ村。戸数は「六郡郡邑記」で四二軒。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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