五善(読み)ゴゼン

デジタル大辞泉 「五善」の意味・読み・例文・類語

ご‐ぜん【五善】

《後漢の学者馬融が「論語八佾はちいつにつけた注から》矢を射るときの五つのよい形。からだが和すること、容儀のあること、的に当たること、雅頌にかなうこと、武を興すこと。
仏語五戒をよく守ること。

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精選版 日本国語大辞典 「五善」の意味・読み・例文・類語

ご‐ぜん【五善】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「論語‐八佾」の馬融注から ) 弓を射るときの五つのよいかたち。体が和すこと、容儀あること、的にあたること、雅頌にかなうこと、武を興すことの五つをいう。
    1. [初出の実例]「五善之体更無避、已有独歩之気」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. [その他の文献]〔論語集解‐八佾〕
  3. 仏語。不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒の五戒をよく守ること。〔無量寿経‐下〕

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