五大尊法(読み)ごだいそんほう

改訂新版 世界大百科事典 「五大尊法」の意味・わかりやすい解説

五大尊法 (ごだいそんほう)

息災増益,調伏を祈る密教の修法の一つ。五大尊は不動,降三世(ごうざんぜ),軍荼利(ぐんだり),大威徳金剛夜叉の五大明王のことで,天台密教では金剛夜叉にかえて烏蒭(枢)沙摩(うすさま)明王を用いることもある。これらの明王は,1明王ごとに壇を連ねて5壇で行う場合と,1壇のみで勤める場合とがあり,前者をとくに五壇法後者を一壇法,五大尊合行法という。五大明王は後七日御修法(ごしちにちみしゆほう)などにも併修される(五大尊供)ことがある。五大明王の配置順序諸説あって一定でない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 和多

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む