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五壇法 ごだんほう

大辞林 第三版の解説

ごだんほう【五壇法】

密教で、五大明王を五つの壇に安置して行う修法。兵乱鎮定・現世利益などを祈願する。天皇や国家の危機に際して行われた。五壇の御修法みずほう。五大尊の御修法。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごだんほう【五壇法】

(1)密教の修法の一つ。五大明王を1明王ごとに別壇にまつり,五つの壇を連ねて修法すること。息災,調伏のほか,とくに天皇や国家の大事の際に修された。14人から21人の僧侶が出仕して勤め,961年(応和1)比叡山大日院で修されたのが初例で,1065年(治暦1)以来宮中でしばしば行われた。〈五壇の御修法〉と呼ばれ,この法に出仕することが真言・天台両宗僧侶の栄誉とされたが,皇室・貴族の衰微とともに廃れた。(2)五壇構(ごだんがまえ),五壇立(ごだんだて)ともいい,一般に五つの壇を構える修法のこと。

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世界大百科事典内の五壇法の言及

【五大尊法】より

…五大尊は不動,降三世(ごうざんぜ),軍荼利(ぐんだり),大威徳,金剛夜叉の五大明王のことで,天台密教では金剛夜叉にかえて烏蒭(枢)沙摩(うすさま)明王を用いることもある。これらの明王は,1明王ごとに壇を連ねて5壇で行う場合と,1壇のみで勤める場合とがあり,前者をとくに五壇法,後者を一壇法,五大尊合行法という。五大明王はまた後七日御修法(ごしちにちみしゆほう)などにも併修される(五大尊供)ことがある。…

【壇法】より

…壇法咒法の盛行は,反面で咒詛などの弊害を生み,785年(延暦4)諸国における諸尊,聖天,諸天などの私的壇法が禁止され,尋常の念誦壇法と看病加持の壇法のみが許された。空海以降,壇法は盛んになり,三壇法,五壇法,九壇法,十三壇法などが行われたことが,平安時代の貴族の日記や文学作品にみられる。【和多 秀乗】。…

※「五壇法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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