五酸化リン(読み)ごさんかリン(英語表記)phosphorus pentoxide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五酸化リン」の意味・わかりやすい解説

五酸化リン
ごさんかリン
phosphorus pentoxide

化学式 P2O5 。無水リン酸ともいう。実際の分子は P4O10 なので,最近は十酸化四リンとも呼ばれる。リンを乾燥空気の気流中で燃焼させて得られる。潮解性の強い無色の固体融点 580~585℃。 300℃で容易に昇華する。水に溶け,メタリン酸 HPO3 を生じる (→リン酸 ) 。強力な乾燥剤として重要。有機合成では縮合反応の試薬として用いられる。腐食性,刺激性があり,有毒である。

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