20世紀日本人名事典 「井本農一」の解説
井本 農一
イモト ノウイチ
- 生年
- 大正2(1913)年3月30日
- 没年
- 平成10(1998)年10月10日
- 出生地
- 千葉県成田市
- 出身地
- 山口県新南陽市
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部国文学科〔昭和11年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士〔昭和36年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 勲二等瑞宝章〔昭和63年〕,現代俳句協会大賞(第5回)〔平成4年〕
- 経歴
- 文部省図書監修官補、山口高校、東京女高師、お茶の水女子大学、聖心女子大学各教授を経て、実践女子大学教授。昭和59年学長となり、63年退任。とくに芭蕉の研究家として有名。俳句評論では俳句の本質は一種のイローニッシュな対象把握にあるとする説(俳句イロニー説)が昭和20年代後半の俳壇に影響を与えた。著書に「奥の細道をたどる〈上 下〉」「良寛〈上 下〉」「季語の研究」「芭蕉の文学の研究」「芭蕉と俳諧史の研究」など。句集に「遅日の街」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報