井桁村(読み)いげたむら

日本歴史地名大系 「井桁村」の解説

井桁村
いげたむら

[現在地名]舘岩村井桁

精舎しようじや村の北、番屋ばんや川の左岸にあり、対岸八総やそう村。「会津旧事雑考」に載る棟札写に「立岩郷井下田邑鹿島大明神之社修造榜曰 本願 長沼盛秀 明応三年甲寅九月日」とみえる。また「異本塔寺長帳」には明応四年(一四九五)のこととして「井桁邑鹿島祠建替」「本願長沼政義」とあり、中世当地が田島長沼氏の勢力下にあったことがわかる。鹿島神社は草創は不詳であるが、同書に長治元年(一一〇四)のこととして「井桁村鹿島大明神祭」とあり、かみ郷八ヵ村(熨斗戸・伊与戸・森戸・八総・井桁・精舎・岩下・戸中)総社で、造営修繕は八ヵ村の割符で行ってきたという。「会津風土記」に「井下田」とあり、寛文年中(一六六一―七三)に井桁に改めたという(新編会津風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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