井花水(読み)せいかすい

精選版 日本国語大辞典 「井花水」の意味・読み・例文・類語

せいか‐すいセイクヮ‥【井花水・井華水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。後夜(ごや)、すなわち丑寅(うしとら)時刻(午前二時から四時頃)にくんだ井の水。一日のうち最も清冷とされ、調剤閼伽(あか)などの水として用いられた。華水(はなみず)。せいか。
    1. [初出の実例]「井花水朖之則不酔」(出典:医心方(984)二九)
  3. 古く、立春の日の早朝に初めてくむ水。後、元旦にくむようになった。一年の邪気を除くとされる。わかみず。《 季語新年
    1. [初出の実例]「わたくしにも此日は井花水とて、くみたる水を呑事も侍るにや」(出典:世諺問答(1544)正月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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