交割物(読み)コウカツモノ

デジタル大辞泉 「交割物」の意味・読み・例文・類語

こうかつ‐もの〔カウカツ‐〕【交割物】

寺の宝物。転じて、家宝
「私の―にいたさう」〈虎明狂・鍋八撥

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精選版 日本国語大辞典 「交割物」の意味・読み・例文・類語

こうかつ‐もの カウカツ‥【交割物】

〘名〙 (中国禅林住持がかわる時、新旧のものが共に交わり、寺物などを点検分割したところから)
寺院の宝物。寺代々の宝物。
※相州文書‐一・天文四年(1535)八月七日・遠山綱景法度「かうかつ物、付古延命寺、当延命寺共に一色も余所へ不御渡候」
② 家に代々伝える宝物。家宝。
※虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初)「是はめでたいかみのかたひなべじゃほどに、私のかうかつ物にいたさうと云」

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