交見世(読み)まじりみせ

精選版 日本国語大辞典 「交見世」の意味・読み・例文・類語

まじり‐みせ【交見世】

〘名〙
江戸吉原遊女屋で、大店に次ぎ、小店の上位にあたるもの。構えがやや小さく、間口十間以下の娼家。一分女郎と二朱女郎とを置いたところから、この名が生じた。中店(ちゅうみせ)半籬(はんまがき)。まじり。まぜり。
※雑俳・柳多留‐一九(1784)「まじり見世こわこわいいをあげるなり」
江戸時代品川遊里で、揚げ代二朱、六百文、五百文などの各種遊女を置く店。
洒落本・品川楊枝(1799)「是はへな川の入口で、六寸五寸弐朱のまじり見世」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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