京兆(読み)ケイチョウ

精選版 日本国語大辞典 「京兆」の意味・読み・例文・類語

けい‐ちょう‥テウ【京兆】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 左京職(さきょうしき)右京職(うきょうしき)の唐名。
      1. [初出の実例]「左京職〈唐名京兆。又云馮翊〉〈略〉右京職 同左京」(出典職原鈔(1340)下)
    2. けいちょういん(京兆尹)」の略。〔漢書‐張敞伝〕
  2. [ 2 ] 中国、陝西省中西部、長安から華県に至る地域。漢代、京兆尹(けいちょういん)治下にあり、三国の魏の時に府に改められ、晉代に郡が置かれた。

きょう‐ちょうキャウテウ【京兆】

  1. 〘 名詞 〙けいちょう(京兆)
    1. [初出の実例]「纂霊記云京兆(キャウテウ)の人有(あり)」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「京兆」の読み・字形・画数・意味

【京兆】けいちよう(てう)

みやこ。また、京兆尹。〔漢書、張敞伝〕敞、京兆と爲る。大議に、古今を引き、宜を處す。し、天子數(しばしば)之れに從ふ。

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