事典 日本の地域ブランド・名産品 「京繍」の解説
京繍[繊維・刺繍]
きょうぬい
京都市・宇治市で製作されている。京繍の歴史は、平安京造営時、繍技の職人をかかえる織部司が設置されたことに始まる。平安貴族の着物や武具に使われた。江戸時代に友禅染が確立されてからは、その重要な加飾技法としても発展。明治時代以降には刺繍絵画など新しい需要が開拓された。現在、京繍の技法は約30種類ある。和装品から祭礼品に至るまで幅広く製品がつくられている。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報