デジタル大辞泉 「人形山」の意味・読み・例文・類語 にんぎょう‐ざん〔ニンギヤウ‐〕【人形山】 富山県南西部、南砺なんと市と岐阜県大野郡白川村との県境にある山。標高1726メートル。信仰の山で、白山はくさんを開山した泰澄大師が開いたと伝えられる。名の由来は残雪の形が人の姿に似ていることから。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「人形山」の解説 人形山にんぎようざん 富山県:東礪波郡平村人形山平村と岐阜県大野(おおの)郡白川(しらかわ)村との境にそびえる標高一七二六メートルの山。現在ニンギョウザンと読むが、古くはヒトカタヤマと称した。泰澄開山の伝承のある信仰の山。標高一五八四メートルの地点に祀られていた白山宮はのち上梨(かみなし)に移され、その跡地は宮屋敷(みややしき)とよばれ、鳥居が立っている。移築された社殿は国の重要文化財に指定されている。この山には二体の人の形をした雪形が現れ、親のため祈願に登山した姉妹が遭難死してこの雪形になったという哀話が語り伝えられている。この雪形は山麓民の山仕事の重要な目安であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報