人必ず自ら侮りて然る後に人これを侮る(読み)ヒトカナラズミズカラアナドリテシカルノチニヒトコレヲアナドル

デジタル大辞泉 の解説

ひとかならみずかあなどりてしかのちひとこれをあなど

《「孟子」離婁上から》自分で自分を尊重せず、軽々しい言動をしたり、修養を怠ったりしていると、必ず人からも侮られるようになる。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

ひと【人】 必(かなら)ず自(みずか)ら侮(あなど)りて然(しか)る後(のち)に人(ひと)これを侮(あなど)

  1. ( 「孟子‐離婁・上」の「夫人必自侮、然後人侮之。家必自毀、而後人毀之。国必自伐、而後人伐之」による ) 自分で自分を侮るようになると必ず世人からも侮りを受けるようになる。人から侮りを受けないためには、まず自分で自分を重んじなければならない。

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故事成語を知る辞典 の解説

人必ず自ら侮りて、然る後に人これを侮る

他人から軽んじられるのは、自分にも原因があるという戒め。

[由来] 「孟子ろう・上」に出て来る、孟子のことばから。「人、必ず自ら侮りて、然る後に人、これを侮る(人は、自分から自分の価値を下げるような行いをして、その結果、他人から軽んじられるようになるものだ)」とあります。孟子は続く部分で、国家も同じように、内部問題を起こしていると他から攻め込まれることになる、とも述べています。

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