仁方(読み)にがた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仁方」の意味・わかりやすい解説

仁方
にがた

広島県南部、呉(くれ)市の一地区。旧仁方町。瀬戸内海の女猫(めねこ)の瀬戸に面した入り江に開けた町。江戸時代に始まるやすり製造が盛んで、国内をはじめ東南アジア方面へ輸出されている。かつては国鉄の四国連絡仁堀(にほり)航路起点であったが、1982年(昭和57)に廃止され、現在は付近島嶼(とうしょ)航路の発着場となった。JR呉線仁方駅があり、国道185号が通じる。

[北川建次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仁方」の意味・わかりやすい解説

仁方
にがた

広島県南西部,呉市中部の旧町域。 1941年呉市に編入瀬戸内海に臨む歴史的な港町で,やすり製造で知られ,国内有数の生産量を誇る。明治以降,呉の海軍工廠とともに発展した。 JR呉線仁方駅がある。愛媛県今治市との間にフェリーが航行する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android