仁淀村(読み)によどむら

日本歴史地名大系 「仁淀村」の解説

仁淀村
によどむら

面積:一〇六・〇二平方キロ

高岡郡北部、仁淀川上流右岸に位置し、東は越知おち町、北は仁淀川を隔てて吾川あがわ吾川村、西は愛媛県上浮穴かみうけな柳谷やなだに村、南は東津野ひがしつの葉山はやま両村と接する。峻険な山地が連なり、その間を南から北へ流れる長者ちようじや岩屋いわや両河川の渓谷に沿って小集落が点在するが、長者川・仁淀川合流地にあるもりは、高岡・吾川両郡の北部県境地帯の一中心地である。鳥形とりがた山では昭和四六年(一九七一)から石灰石採掘が始まり、標高一四五九メートルあった山は山頂から徐々に削られている。鳥形山の西南約三キロ、岩屋川発源地の引割ひきわり峠には大引割おおひきわり・小引割とよばれる大亀裂があり、珪質岩が東西に並行して長さ六〇―七〇メートル、幅数メートル、深さ二〇―四〇メートルにわたって開裂している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報