越知町(読み)おちちよう

日本歴史地名大系 「越知町」の解説

越知町
おちちよう

面積:一〇九・七九平方キロ

高岡郡東北部、仁淀によど川中流域に位置する。東は日高ひだか村・佐川さかわ町・吾川あがわ伊野いの町、南は佐川町・葉山はやま村、西は仁淀村・吾川郡吾川村、北は吾川郡池川いけがわ町・吾北ごほく村に接する。柳瀬やなぜ川・大桐おおぎり(坂折川とも)など小河川と仁淀川の合流点付近に発達した河岸段丘上には、高岡・吾川両郡の北部山村商圏とする市街地がある。野老山ところやまには仁淀川に築かれた四国電力仁淀川第三発電所の筏津いかなづダムがあり、仁淀川沿いに国道三三号が通じて高知市・愛媛県松山市と結ぶ。町域西部に屹立する伝説と修験の山横倉よこぐら山は県指定史跡であるとともに植物学・地質学的にも注目され、山頂付近と大桐川南の山室やまむろへ行く途中にある大樽おおだるの滝(県指定名勝)横倉山県立自然公園となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「越知町」の意味・わかりやすい解説

越知〔町〕
おち

高知県中部,仁淀川の中流域に広がる町。 1900年町制。 54年大桐,横畠の2村と合体。同年明治村編入。仁淀川に沿う狭い谷底平野を除く大部分が山地。中心集落の越知は,かつては仁淀川舟運の要地で,上流域の山村と下流地方との物資交換地であった。また,古くから養蚕が盛んで,製糸業が発達したが,現在は米作,野菜栽培が中心。西部の横倉山 (774m) を中心とする一帯横倉山県立自然公園に属する。国道 33号線が通じる。面積 111.95km2。人口 5187(2020)。

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