仁田峠(読み)にたとうげ

改訂新版 世界大百科事典 「仁田峠」の意味・わかりやすい解説

仁田峠 (にたとうげ)

長崎県島原半島の中央部,雲仙火山中の妙見岳と野岳の間に位置する峠。標高約1100m。雲仙温泉から有料道路が通じ,ロープウェーで妙見岳にのぼることができる。春はミヤマキリシマ,秋は紅葉,冬は霧氷が美しく,阿蘇火山や橘湾展望もすぐれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仁田峠」の意味・わかりやすい解説

仁田峠
にたとうげ

長崎県島原半島(しまばらはんとう)の中央部、妙見岳(みょうけんだけ)と野岳(のだけ)との間にある鞍部(あんぶ)の名称。標高1080メートル。雲仙温泉(うんぜんおんせん)から仁田峠循環自動車道路が通じており、北の妙見岳へはロープウェーがある。峠から東の眼下には赤松谷の爆裂によるU字谷、遠くは有明(ありあけ)海、さらに阿蘇(あそ)の噴煙まで望まれる。西の眼下には雲仙ゴルフ場や温泉地、さらに遠くは橘(たちばな)湾、長崎半島を望みうる。付近一帯は、春はツツジ、夏は冷気、秋はモミジ、冬は霧氷で満たされ、雲仙観光のメッカをなしている。

[石井泰義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android