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雲仙温泉 うんぜんおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雲仙温泉
うんぜんおんせん

長崎県南東部,雲仙市南西にある温泉。島原半島雲仙岳山麓にある。泉質硫黄泉泉温は 50~80℃で,湯量も多い。温泉は古代からの歴史をもち,古湯,新湯,小地獄に分かれて温泉街を形成。近世は長崎に居住する外国人の避暑にも利用された。標高約 700mの高原にあって,自然環境に恵まれている。一帯は噴気を上げており,「地獄」が多く分布する。春のミヤマキリシマ (深山霧島) ,秋の紅葉,冬の霧氷と四季を通じて見どころがあり,観光客が多い。ホテル,旅館の施設も充実し,別府とともに九州の一大温泉観光地をなす。また,国民保養温泉地に指定されており,療養機能をもつ。雲仙天草国立公園の中心の一つ。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長崎県〕雲仙温泉(うんぜんおんせん)


長崎県雲仙市、島原(しまばら)半島中央部の雲仙岳南西部にわく温泉。絹笠(きぬがさ)山と矢()岳の間の山間小盆地に位置する。橘(たちばな)湾(千々石(ちぢわ)湾)に臨む小浜(おばま)温泉とともに国民保養温泉に指定。古くからの湯治場で、明治期に外国人用避暑地として国際的保養地に発展。周辺には噴気孔や泥火山が多数あり、これら「地獄」巡りが観光コース。山腹の高山植物や沼地の湿生植物群落も見もの。北東3kmの仁田(にた)峠からは普賢(ふげん)岳の眺望がよい。酸性・含硫黄-硫酸塩泉。泉温97℃。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雲仙温泉
うんぜんおんせん

長崎県雲仙小浜(おばま)町雲仙にある温泉。『肥前国風土記(ひぜんのくにふどき)』に峯湯泉(みねのゆ)として紹介された古い歴史をもち、雲仙火山群中の標高約700メートルの盆地内に湧出(ゆうしゅつ)している。地体構造からみれば、金浜(かなはま)、布津(ふつ)、別所(べっしょ)、吹越(ふきこし)の四つの断層線の交錯する地帯に相当し、地下約10キロメートルのマグマ溜(だま)りから上昇、分化した温泉が、金浜断層に沿って噴出している硫黄(いおう)泉である。泉温は高く、噴気は炭酸ガス、硫化水素を含む水蒸気で、俗に地獄とよばれている。江戸時代のキリシタン禁制時代には地獄責めの刑も行われたと伝えられ、地獄内にキリシタン殉教碑と十字架がたてられている。泉源は37か所(古湯(ふるゆ)2、新湯(しんゆ)34、小地獄1)を数え、別所地区を含む古湯はもっとも古い歴史を有するが、泉源の枯渇したものが多く、ホテルはほとんど新湯地区の地獄から引き湯し、その泉源は八幡(はちまん)、お糸、焦熱(しょうねつ)、邪見(じゃけん)、大叫喚(だいきょうかん)、新湯の各地獄の硫気孔、噴気孔からの自然湧泉である。小地獄での泉源は噴湯池を形成し、共同浴場を中心に旅館や寮などが建ち並ぶ。雲仙岳探勝の基地で、長崎、小浜、島原などからバスが通じ、国道57号、市道小浜仁田峠(にたとうげ)循環線も走っている。[石井泰義]
『『雲仙』(1957・長崎県小浜保健所) ▽『雲仙温泉調査報告書』(1962・長崎県衛生部)』

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