今しく(読み)いましく

精選版 日本国語大辞典 「今しく」の意味・読み・例文・類語

いま‐しく【今しく】

  1. ( 「いま(今)」を形容詞に活用させたものの連用形か ) いま。
    1. [初出の実例]「今敷(いましく)は見めやと思ひしみ吉野大川淀を今日見つるかも」(出典万葉集(8C後)七・一一〇三)

今しくの語誌

時や程度を表わす「常(とこ)」「幾許(ここだ)」など名詞副詞形容詞化することが上代にあり、これはその一つとみられる。ただし、連体形「いましき」の例は確例といえず、他の活用形は現われていない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android