今安寺跡（読み）こんなじあと

日本歴史地名大系

今安寺跡
こんなじあと

• 京都府：福知山市
• 今安村
• 今安寺跡

[現在地名]福知山市字今安 鴫谷

今安（いまやす）の小字天照（てんしよ）の南方約五〇〇メートルの鴫谷金安寺（しぎたにこんなじ）山（比高約三〇メートル）にある。山麓に今安寺畑（こんなじばた）・金安寺口（こんなじぐち）とよぶ所がある。山頂は削平され本堂跡と表庭跡との間には、東西に一線を画した段が残り、山の西側斜面には一段低く城の帯郭のような細長い平坦地が造られている。なお西側の谷には五輪塔や墓碑の部石を数多く集めて祀る。

当寺についての詳細は不明だが、威光寺文書の寺社御改ニ付一札の中で、細川高国が同澄元と争って、澄元方の三好勢に攻められ、摂津尼崎（あまがさき）（現兵庫県尼崎市）で死に、三好氏の追手が丹波に襲来したことを述べ、「為兵火天文(享禄の誤カ)四年冬十月今安・威徳焼亡ス、威光寺院も焼亡スト云云」とあり、同文書の「里老茶話ニ曰」の節に、

＜資料は省略されています＞

とある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」