今様能(読み)イマヨウノウ

デジタル大辞泉 「今様能」の意味・読み・例文・類語

いまよう‐のう〔いまヤウ‐〕【今様能】

能を通俗化した芸能で、明治時代に泉祐三郎が創始。面を廃し、三味線を加え、女性を参加させたりしたが、大正時代解散泉助能せんすけのう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「今様能」の意味・読み・例文・類語

いまよう‐のういまヤウ‥【今様能】

  1. 〘 名詞 〙 明治時代に泉祐三郎が妻、娘とともに通俗化して演じた能楽の一形式。面を廃し、囃子(はやし)三味線を加え、女を交えるなどした。寛政年間(一七八九‐一八〇一)の堀井仙助の辻能、安政年間(一八五四‐六〇)の大坂照葉狂言などの影響を受けたという。大正時代に解散。泉(千)助能(せんすけのう)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の今様能の言及

【照葉狂言】より

…囃子は能の楽器のほかに三味線を加えた。今様能,吾妻能狂言,泉祐(仙助)能(せんすけのう)などと呼ぶのも同系統。名称の由来はわかっていない。…

※「今様能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android