日本歴史地名大系 「今水寺跡」の解説 今水寺跡こんすいじあと 愛知県:新城市八名井村今水寺跡[現在地名]新城市八名井 今水八名井(やない)の南西、吉祥(きつしよう)山中腹にあり、熊野神社周辺に仁王門・塔頭跡や中世墓地が点在する。また山頂に吉祥天を祀り奥院としたという。吉祥山と号し、古義真言宗高野派に属する大寺であって、盛時には本堂に十一面観音を置き、熊野神社を鎮守神とし、西谷四坊・東谷八坊、計一二坊の塔頭があったという。一二坊は泉竜院・等覚坊・岩本坊・杉本坊・山本坊・安養坊・池之坊・円寿(えんじゆ)坊(延寿院)・不動坊・木之本坊・滝本坊・地蔵坊であり、ほかに永禄一一年(一五六八)の三渡野(みとの)(現豊川市)の飛滝宮棟札には「今水寺北谷宝幢坊良秀」とあり、このほかにも塔頭があったことが知られる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by