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仏事舞 ぶつじまい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仏事舞
ぶつじまい

寺院の儀式や法会(ほうえ)などに行われる舞踊。神社の祭式として行われる神事舞に対することば。古代の伎楽(ぎがく)や舞楽(ぶがく)は仏教の儀式に演じられた。平安時代には諸大寺の修正会(しゅしょうえ)や修二会(しゅにえ)に、鬼走り、だだ押しなど呪師(じゅし)や猿楽(さるがく)の芸があった。平安中期以降になると、法会のあとに一山の遊僧や稚児(ちご)が当時の流行芸能を演じる延年(えんねん)の諸舞が奈良興福寺や東大寺などにあったが、現在は岩手県平泉の毛越寺(もうつうじ)や岐阜県長滝(ながたき)の延年などに伝存する。菩薩(ぼさつ)面をかぶる芸能には奈良県當麻寺(たいまでら)などの二十五菩薩来迎会(らいごうえ)や福井市糸崎寺などの仏の舞がある。演劇的な仏事舞には和歌山県かつらぎ町遍照寺(へんしょうじ)の仏の舞や千葉県横芝光町広済寺(こうさいじ)の鬼来迎(きらいごう)などがあり、狂言には京都市の壬生(みぶ)狂言などがある。各地の念仏踊もいわば仏事の舞踊である。[渡辺伸夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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