仏工(読み)ブッコウ

デジタル大辞泉 「仏工」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐こう【仏工】

仏像仏具などを作る人。仏師

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精選版 日本国語大辞典 「仏工」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐こう【仏工】

  1. 〘 名詞 〙ぶっし(仏師)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「律師、禅師、比丘、比丘尼、呪師、仏工、造寺工、敏達天皇治天下、丁酉にわたされき」(出典:皇太子聖徳奉讚(1255))
    2. 「後一条院治安六年秋七月、仏工定朝に法橋上人位を授らる」(出典:大和事始(1683)六)

ぶっ‐く【仏工】

  1. 〘 名詞 〙ぶっこう(仏工)
    1. [初出の実例]「又、古仏は昔の仏工(ブック)それぞれのかたぎ有」(出典浮世草子・人倫糸屑(1688)似物師)

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普及版 字通 「仏工」の読み・字形・画数・意味

【仏工】ぶつこう

仏像をつくる彫り物師。

字通「仏」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の仏工の言及

【仏師】より

…大仏師の語はすでに奈良時代に東大寺大仏の造立に当たった国中(連)公麻呂(?‐774)の肩書として用いられているが,これは平安以後の大仏師とは意味を異にし,工人の棟梁に対する美称だと考えられる。これに対し,実際の仕事に当たる工人は奈良時代では仏工という名で呼ばれる。大仏師の語は《小右記》の治安3年(1023)12月23日の条に〈大仏師法橋定朝〉とあるのが最初の例である。…

※「仏工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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