付送(読み)つけおくり

精選版 日本国語大辞典 「付送」の意味・読み・例文・類語

つけ‐おくり【付送】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人や牛馬に負わせて物品を送ること。馬や駕籠に乗せて人や物を送ること。また、その物や人。
    1. [初出の実例]「せはしき物、付(ツケ)をくりの銀」(出典浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
    2. 「入荷出荷とも附送(ツケオク)りを取扱って来た中津川の問屋角十に対抗して」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
  3. 今まであるものに添えて送り出すこと。物に添えて送ること。
    1. [初出の実例]「敵 付送候処、軈而追崩、敵 二百程被討取候」(出典:上井覚兼日記‐天正一三年(1585)八月一一日)
  4. つけとどけ(付届)
    1. [初出の実例]「主人の為には善りしかども、附送など申様なる悪事流行(はや)りて、町の家持難義したりしこと也」(出典:政談(1727頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android