仮名列女伝(読み)かなれつじょでん

改訂新版 世界大百科事典 「仮名列女伝」の意味・わかりやすい解説

仮名列女伝 (かなれつじょでん)

仮名草子。1655年(明暦1)刊。8巻。中国宋代の劉向の《列女伝》を北村季吟が翻訳したもので,124話の中国の賢女貞女の逸話を載せる。ただし妲己(だつき)や褒似(ほうじ)のごとき悪女の例も載せている。この書は,江戸時代小説の中で,中国や日本の名女の逸話を集めるという形式の基になった。たとえば《女郎花(おみなえし)物語》《本朝女鑑》《賢女物語》《名女情くらべ》のごとき女性教訓書のはしりである。
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