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列女伝 れつじょでんLie-nü-zhuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

列女伝
れつじょでん
Lie-nü-zhuan

中国の女性の伝記。女性の修養のためにつくられたもので,女性像を賢明,貞慎,節義などの類型に分け,それに属する賢母烈婦の話を集める。この名をもつ書物として,漢の劉向 (りゅうきょう) 『古列女伝』,明の解縉 (かいしん) 撰『古今列女伝』が著名。

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デジタル大辞泉の解説

れつじょでん〔レツヂヨデン〕【列女伝】

中国の伝記。前漢の劉向(りゅうきょう)撰。全7巻。尭(ぎょう)の時代から戦国末に至る賢女・烈婦などの伝記を、母儀・賢明・仁智・貞順・節義・弁通・孼嬖(げっぺい)の七目に分けて記す。古列女伝。

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世界大百科事典 第2版の解説

れつじょでん【列女伝 Liè nǚ zhuàn】

《古列女伝》ともいう。中国の古来の著名な女性たちの伝記を,母儀,賢明,仁知,貞順,節義,弁通,孼嬖(げつへい)の7類に分けて集める。7巻。各伝の終りに《詩経》が引用され,君子評語がついたりして,教訓的な説話集の形をとるが,たとえば夫が官位につくのを願わぬ接輿(せつよ)の妻の伝が収められたりして,儒家的な価値観のみでまとめられた書物ではない。編者は前漢の劉向(りゆうきよう)とされるが,それを疑う説もある。

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大辞林 第三版の解説

れつじょでん【列女伝】

中国、古代の婦人の伝記。七巻。前漢末の劉向りゆうきよう撰とされる。賢母烈婦の話を集め母儀・賢明・仁智・貞順・節義・弁通・孼嬖げつへいの七目に分類したもの。古烈女伝。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

列女伝
れつじょでん

中国、前漢の劉向(りゅうきょう)の撰(せん)『古列女伝』7巻や明(みん)の解縉(かいしん)撰『古今列女伝』3巻などの単行列女伝のほか、『後漢書(ごかんじょ)』などの正史に付された列女伝がある。『古列女伝』は堯(ぎょう)・舜(しゅん)の時代より戦国末までの模範や戒めとするに足る婦女の逸話を列叙し、母儀、賢明、仁智(じんち)、貞順、節義、弁道、(げっぺい)の7伝からなる。もとは8篇(へん)だったらしいが、六朝(りくちょう)ごろには旧態が失われた。現行の清(しん)朝の王照圓(しょうえん)の補注本は班昭撰とも項原撰ともいう漢代婦女の逸話集をも加えた八巻本である。『古列女伝』は孟母三遷(もうぼさんせん)のごとき美談のみか、末喜(ばっき)、妲己(だっき)らの悪女亡国譚(だ)も載せたが、後続の列女伝からは背徳譚は姿を消した。『古列女伝』の日本渡来は古く、平安時代のことらしいが、江戸時代に入り、1654年(承応3)に李氏(りし)朝鮮刊の『新続列女伝』と合刻の訓点本が刊行された。同時期には、黒沢弘忠(ひろただ)の『本朝列女伝』や北村季吟(きぎん)の『仮名列女伝』も出版されている。[山崎純一]

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世界大百科事典内の列女伝の言及

【仮名列女伝】より

…8巻。中国宋代の劉向の《列女伝》を北村季吟が翻訳したもので,124話の中国の賢女貞女の逸話を載せる。ただし妲己(だつき)や褒似(ほうじ)のごとき悪女の例も載せている。…

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