改訂新版 世界大百科事典 「本朝女鑑」の意味・わかりやすい解説 本朝女鑑 (ほんちょうじょかん) 仮名草子。浅井了意の作か。1661年(寛文1)刊。12巻。日本の古代から江戸時代に至る名女・賢女の列伝で,〈賢明〉16名,〈仁智〉15名,〈節義〉20名,〈貞行〉15名,〈弁通〉19名を挙げる。中国の劉向《列女伝》に対抗して,日本の女性のみを並べたもので,女性教訓書として最大の説話集である。最後に〈女式〉として女性の心得を書いている。儒教的な色彩が強いが,後の賢女説話に影響を与えた。執筆者:野田 寿雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by