仰す(読み)オオス

デジタル大辞泉 「仰す」の意味・読み・例文・類語

おお・す〔おほす〕【仰す】

[動サ下二]《「おお」と同語源。相手に言葉を負わせるというところから》
上位者から下位者に命じる。言いつける。
「急ぎ参るべき由言へと―・せよ」〈夕顔
命令する上位者への敬意が自然に生じて、命令する意の尊敬語。お命じになる。お言いつけになる。
惟光に車のこと―・せたり」〈・葵〉
言う」の尊敬語。おっしゃる。
法皇、あれはいかにと―・せければ」〈平家・一〉
[補説]3の意に単独で用いるのは中世からで、中古には、多く「仰せらる」「仰せ給ふ」の形で用いられた。

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精選版 日本国語大辞典 「仰す」の意味・読み・例文・類語

お・す【仰】

  1. 〘 自動詞 サ行下二段活用 〙 ( 「おおす(おほす)(仰)」の変化した語 ) 「言う」の尊敬語。おっしゃる。

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